第29回 日本がん看護学会学術集会

会長挨拶

第29回日本がん看護学会学術集会長挨拶

第29回日本がん看護学会学術集会が関係者の皆様のご支援ご協力のもと横浜で開催できることを心より感謝申し上げます。今回の学術集会のテーマは、

先人せんじんに学び がん看護の先を読む

といたしました。近年がん医療の進歩はめざましく、治療に伴う看護にも変化が求められています。また日本は他の先進国に先駆けて2025年には75歳以上の高齢者1人を3.3人で支える超高齢社会を迎えます。がん患者数、死亡数の増加は同じ状況にあり、将来を見据えたがん看護のあり方が問われています。

がん看護実践の場では、がん治療の進歩に伴う新たな副作用対策、治療選択・療養の場の意思決定支援、早期からの緩和ケアなどの取り組みに加え、合併症の増加、高齢者や認知症患者の治療選択の倫理的問題、家族の多様化、一人暮らし、経済的負担などの課題が明らかになっています。超高齢社会に求められるがん看護のあり方とはどのようなものなのでしょうか。

今回の学術集会のテーマはこのことについて、日本人が日常生活の中で培ってきた健康、病気、老いや死の文化やコミュニティのあり方、蓄積された統計的知見や研究のエビデンス、またがんと共に生活を営んできたがん体験者の知恵などから、将来のがん看護のあり方の手がかりを探りたいと思います。また時を超えても変わらない看護の本質をふまえ、短期・長期的な視点で「がん看護の先を読む」学術集会にしたいと思います。

横浜で多くの皆様のご参加をお待ちしております。

第29回日本がん看護学会学術集会長
神奈川県立がんセンター
副院長兼看護局長 渡邉眞理